カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

本棚、机の自作4

 こんにちはCarlです。まずは、あけましておめでとうございます。今年も既に10日が経ってしまったことに、早くも光陰の速さを感じます。
 
 さて、年末年始は一週間ほど実家で過ごしました。蕎麦を打ったり、友人らと忘年会や初詣をしたり、久しぶりにじっくりと読書をしたり、スターウォーズの旧作を観たり、大変まったりと過ごしました。なんだか今年はいい年になる予感がします。
 予告していた通り、本棚の製作もしました。連日の好天気に恵まれたので、外での作業にすがすがしい気分になりました。以下、製作の様子を紹介します。
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 近所のホームセンターで木材を買ってきました。前から目星をつけていた木材が売り切れだったり、予定に無かった綺麗な材に出会えたり、まるで材木選びも一つの出会いのようですね。
 写真の奥から順に、杉板(9枚組み)、檜の1×6材(200cm、5本)、檜の2×4材(200cm、1本)、丸棒(直径1cm、適当な本数)です。
 当初はホワイトパインの2×4材で作る予定でしたが、檜材の美しいピンク色の木肌、木星の大赤斑のような年輪、独特の香りがとても気に入り、急遽檜材にしました。
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 まずは2×4材を真っ二つに割り、ドリルで穴を開け、丸棒を差し込んで接着します。元々は2×8材で作る予定だったのですが、売り切れだったのでやむを得ず、このように接いで作ることにしました。
 開けた穴は19箇所!人の手で開けるので垂直の穴ではなく、微妙な傾きができてしまい、二本の木材で穴の位置が微妙にずれてしまいました。そのため丸棒を押し込んで両者をくっつけるのは容易ではありませんでした、がなんとか成功。(余談:言い換えると、この微妙なずれを利用して木と木を接着していることになります)
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 次に、なるべく平らな場所を見つけて、本棚の骨組みを作っていきます。まず底面、側面、上面を口の字に組み立て、それから内側に板を差し込んで固定しました。いったん作り始めると、設計図はただの参考になり下がります。実際に設計図どおりに狂いの無い線は引けないし、カットでも誤差が生じるし、そもそも木材自体が歪み捩れています。だからひとたび製作を始めると、「現物しか信じない!」気持ちで作ります笑。
 この本棚を作る上では、「一切釘を使わない」ことを徹底しています。釘は一度打ち込むと抜くのが困難であり、分解できなくなるからです。本棚を分解することは、引越しを容易にする観点から必要です。
 熟練の技術者ならば、ホゾを作ってうまく木と木を接着するでしょうが、僕には無理なので単純にドリルで円形の穴を開け、丸棒を差し込むことで木と木を接着することにしました。丸棒を抜けば本棚を分解できます。
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 枠組みだけですが、出来上がったので、試しに起こしてみました。いい具合に安定して直立しました。
 今度は木枠の背面に杉板をバシバシ固定していきます。接着方法はやはりドリルで穴を開け、丸棒を差し込むだけです。
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 背面の杉板を適当に整形しました。これで大体本棚の形が出来上がりました。
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 横から見たところです。思っていたより薄いですね…。シミュレーションの結果ではある程度の地震に耐えられるはずなのですが、実物を見るとどうにも心許ありません。
 ここまで10時間ほどかかりました。この後3日間かけて入念にヤスリかけをしたので、絹豆腐のようにスベスベになりました。檜材の模様を生かすために無垢でよいかとも思ったのですが、耐久性の向上のために何か処理をした方がいいのかもしれません。との粉…?ステイン…?塗装の知識があまりないので、調べてからまた今度作業をすることにします。
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 本棚は暫く実家に眠らせておきます。丸棒を抜いて分解します。問題なく分解できることが確認できました。