カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

横浜散歩(根岸森林公園と山手の洋館)

4月の上旬のことでしたが、晩に横浜で友人と会う用事があったので、日中は近くを散歩することにしました。普段横浜へ行くことはあまりなく、行くとしてもみなとみらいや元町・中華街あたりだけでした。今回はじめて根岸から山手を歩いてみて、あまりに景観が素敵だったので、またすぐにでも来たいと思いました。

 
さて、やってきたのはJR根岸駅です。ここからまずは根岸森林公園を目指します。駅を出て少し歩くと、高台が見えますので、これを登っていきます。根岸小学校に隣接したわき道から九十九折の階段を上ります。


ほどなく森林公園へ着きました。根岸競馬場の跡地を利用した公園ということで、広々とひろがっている芝生ではシートを敷いて憩う人々や、スポーツをしている人々で賑わっていました。奥の丘一杯に広がる桜林は、ほぼ終わってくすんでいましたが、満開時の豪華さを簡単に想像させるものでした。

 
もと競馬場ということもあって、ポニーセンターや馬の博物館がありました。

 
また、旧観覧席の廃墟が、縦横にのびる蔦を絡ませて公園を見下ろすように建っていました。この楕円形の公園は、もともと競馬のコースだったのですね。


さて、公園を後にして、山手へ向かいます。根岸道路を歩きます。この辺りははじめは商店街が続きますが、シャッターが多く、閑散としていました。しかし山手に近づいてくると、雰囲気は一変してきらびやかな洋風の豪邸が建ち並ぶ、華やかなエリアとなってきました。邸宅の一つ一つに味があり、他人の家ですが眺めていて結構楽しめます。

山手地区は幕末の1867年に外国人居留地になり、横浜港近くの領事館や商館に勤める外国人の住宅が数多く建っていた場所だそうです。今でもそのいくつかが当時の姿で残っています。

  
まずやってきたのは山手イタリア山庭園です。ここでは「外交官の家」と「ブラフ18番館」の2つの洋館を見ることができます。どちらも(他の洋館も基本的にそうですが)無料で中を見学することができ、17時まで開館しています。


次に、山手本通りを進んでいきます。途中にフェリス女学院がありました。こんなオシャレな場所にあったんですねー。

 
イギリス人貿易商ベイリックが建てたベイリックホール。スペイン風で明るく南国っぽい外観です。ここで17時を回ってしまったので、外から眺めるだけになりました。これに隣接してエリスマン邸、関東大震災で倒壊した山手80番館跡、外国人墓地などがあります。

 
電話ボックスも西洋風です。この辺りは特に洋館が多く、なんだか別の国に来たかのような錯覚をします。

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分かりやすい山手の観光地図があったので、貼っておきます。

 
こうして、「港の見える丘公園」までやってきました。4月はチューリップが鮮やかな季節ですが、イギリス館の前に広がるチューリップ畑は、なんと白と黒でした。厳かな、少々憂鬱さを感じさせる雰囲気がまた良かったです。


丘から横浜ベイブリッジを臨みます。

 
こちらは鮮やかな桃色のチューリップです。花園には多種の花が咲いており、その名前の一つ一つを知りたいくらいに美しかったです。ベンチでいちゃつくカップルに自分の願望を重ね合わせました。こうして、フランス山の風車を見たりしながら、元町まで降りてきました。