カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

鹿児島旅行 2日目(指宿→西大山→長崎鼻)

昨日は飲みすぎた。二日酔いを感じながら8時ごろ起床。今日から2日間は友人のもとを離れ、一人で観光します。本日は、指宿、西大山、長崎鼻に行く予定です。


まずは鹿児島中央駅から電車にのり、指宿へ行きます。30分に一本ほどの運行なので逃すと残念だが、ぎりぎりで予定通り9:17鹿児島中央発に乗ることができた。
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▲電車は2両のワンマンで、線路は単線だ。


車両は軽やかな走りだ。線路の凹凸で車体がポンポンと跳ねるので、脱線するのではないかと心配になるくらいだった。50分ほどで指宿に到着した。
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▲指宿駅前の商店街。閑散としてた。
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▲駅から真っすぐ歩くと、すぐに海に出た。


海岸沿いを歩いて砂蒸し会館 砂楽にやってきた。浴衣に着替えて砂浜へ降りると、すだれで覆われた日陰の下に、首まで砂に埋もれた人が並んで寝ており、従業員が大きなスコップで砂を掘っては乗せるザッ、ザッという音が響いていた。
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砂蒸し温泉

砂は思ったよりも熱く、重量があり、体全体が熱い塊でぎゅっと圧迫される感じ。これが気持ちよく、目安である10分を少し過ぎるくらいに寝ていると、顔が火照った。すだれの隙間からは、真っ青な空を悠々と飛ぶ鳶が見えた。


起き上がり、砂まみれのまま室内に戻り、砂を落とした後、通常の温泉にゆったりと浸かった。湯船の上の板に記載されている情報がなかなか面白く、うろ覚えだが、温泉では社長も犯罪者も対等だ、みたいなことが書いてあった。


再び駅まで戻り、13:18指宿発の電車に乗った。20分ほどで西大山駅に到着。ここは日本最南端のJRの駅だそう。
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▲駅からは開聞岳のすっきりと尖った姿が見えた。
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▲幸せを届ける黄色いポスト。実際に使用できるとのことですが、手紙を書く時間がなかったので何も投函しなかった。
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駅前の売店で昼ご飯を食べた。焼き芋とおにぎり二つ。さまざまな種類の漬け物が食べ放題だったので、塩分補給も兼ねてたくさん食べた。冷茶もおいしかった。


さて、西大山駅から歩いて長崎鼻へ向かう。距離にして5km弱。暑さのせいか意外と疲れたが、日差しのやや強い、さわやかな、青々とした田園風景の中を歩くのは気分爽快だった。

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長崎鼻からは湾の対岸となる佐多岬が見えた。

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開聞岳は、まるで海に浮かんでいるかのよう。


16時のバスで開聞駅へ。駅は、草の上にコンクリの立方体がのっかっただけのプラットフォームの無人駅だった。商店街などあるだろうと期待していたが、見当はずれだった。唯一近くにコンビニがあったので、食料は問題ないことが分かり安心した。


安心したところで、唐船峡の流し素麺が美味しそうなので、夕食に行くことにしました。駅から徒歩3km程。途中で寄り道して枚聞神社と玉乃井を観光しました。

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▲玉乃井

玉乃井は日本最古の井戸と伝えられており、古事記の中の海幸彦と山幸彦の神話に出てくるとされる井戸です。
9. 玉乃井|鹿児島の神話街道|神社Web 鹿児島県神社庁|鹿児島県は神話の国 鹿児島神話街道 伊勢神宮 神宮大麻


唐船峡では、流しそうめんの店が何件か集まっていたが、市営の流し素麺にしました。市の職員がせっせと素麺を茹でているのかと思うと少し面白いです。

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素麺、ニジマスの塩焼き、ニジマスの刺身、おにぎり二つ、ニジマスの粗汁、これで1650円でした。美味しくて大変満足でございます。ニジマスは小骨が多いが、身が引き締まっていて歯ごたえがあり美味しかった。


さて、薄暗くなってきました。今夜の寝床は開聞岳のつもりです。山道の途中に東屋くらいあるだろうから、そこで寝ればいい、というわけ。そうすれば、早朝に山頂にたどり着けるだろうし、一石二鳥だぞ!そう思い、コンビニで食料と酒を調達し、登山口へ向かいました。


しかし、薄暗い中、登山道の入り口まで来てみると、そこには左右に羊歯の生い茂った、肩幅くらいの真っ暗な道が、ぽっかりと空いた穴のように続いていた…。一目見て、この先に進むのは無理だと悟りました。「絶対にやめた方がいい!」と野生の勘が告げていました。


山を少し下ったところに「最後のトイレ」があるが、その周辺が芝生の広場となっていたので、そこで寝ることにしました。

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ビールを飲み。19時くらいには寝てしまった。頭上には星が見える。風は無く、気温は少々寒いくらい。流れ星もいくつか見えた。ちょっと恐いが、野宿もなかなか快適だ。

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翌朝5時。綿のような雲が赤い三日月に照らされて透けている。とてもきれいだ。その薄明かりの中で、徐々に鳥たちが朝の会話をし始める。虫も眠りから覚める。急に森に活気づき、気づくといつの間にか朝が始まっていた。この突然の朝の始まりに驚いてしまった。