カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

安くて健康的、何より作るのが超楽なお弁当

 先々月のことですが、人事異動で別会社へ出向となりました。勤務地、業務、会社の風土、全てがこれまでと大きく変わりました。早く仕事を覚えなくてはという焦りと、見るもの聞くものが新しい新鮮な気持ちの拮抗が、近年感じていなかった前向きな平穏を心にもたらしています。
 前の職場よりもワークライフバランスがきちんとしていて、仕事をさっさと終わらしてきっちり帰宅することができるので、増えた時間を使って勉強したいと思うことも出てきた。僕の日常生活の食卓に、肉や野菜だけでなく、希望が乗っかっている、そう思えることはなんて嬉しいことだろう。

お弁当を作り始めました

 さて、今回は一人暮らしのサラリーマン(僕のこと)のお弁当について書きたい。そう僕はお弁当を作り始めたのです。というのは周りに手頃なお店がないから。職場の建物の中だと1000円はかかる店しかないし、近場の繁華街まで徒歩で10分かかるし、500円はかかってしまう。さらに昼時の混雑に巻き込まれる。たまにはいいけどさ。唯一、建物にコンビニが入っているので、しばらくはそこを使っていたけど、これも450円はかかってしまう。
 「そんなにコストを抑えたいのなら菓子パン食べればいいじゃない。カップラーメン食べればいいじゃない。」という声が聞こえてきそうだ。実際そうしている人もいるけど、なんだか栄養バランスが悪い気がする。いや、きっと悪い。確かにコストを抑えたいのは本当だ。金ないもん。けれど、金をケチって不健康になるのもいいとは思えない。ところで、外食だって栄養は偏っているに違いないから、これはコストをかけてさらに不健康になることになる、と考えると不条理に思えてくる。そこで、「安くて簡単なお弁当で、栄養満点なものが作れる!」という信念のもと、お弁当を作ることにしたわけだ。

お弁当の条件

 お弁当は以前も挑戦したことがあるけど、長続きしなかった。そのときは前日の夕飯を多めに作り翌日のお弁当のおかずに使っていた。これがなぜ続かなかったのだろうか?怠惰で全て説明がつくところだけど、じゃあなんで面倒くさいのかっていうと、手間がかかりすぎる料理をしていることだ。だから、お弁当を作るならば、面倒だという気が起きないほどシンプルで簡単なものにすべきだ(僕のような面倒くさがりは)。またほかの理由として、前日の夕飯の全てのおかずが、弁当のおかずとして利用可能とは限らないということがある。たとえば僕は夜に揚げ出し豆腐や刺身を肴に晩酌するのが好きだが、豆腐も刺身もお弁当のおかずとしては使えない。そもそも翌日のお弁当を考えながら夕飯を作るのは複雑すぎて僕には無理だから、夕飯とお弁当は独立していることがよい。
 上記を踏まえ、今度こそお弁当を続けるために、僕が必須だと思うお弁当の条件を作ってみました。

  • 超簡単に作ることができる。作ったことを本人も気づかないうちに出来上がっている。後始末が簡単。
  • 栄養バランスが優れている。
  • 前日の夕飯などから独立している。また、当日になって外食へ変更することが可能。

条件を満たすために

 すぐ思いつくのが、昼食の全てを保存食にして職場に保管すること。これならば上記3条件は楽々クリアできるに違いない。保存食といっても、自分で加工するのではなく、売っている状態のままのもので済むならなお楽である。
 ここで、売っている状態のままのものでも、嵩張るものや、臭いの出やすいものや、ゴミの出るものは却下します。たとえば、以前職場に切り干し大根をストックしていたことがあるが、いかに袋を密閉しても、干物独特の発酵臭が微量だが漏れるのだ。また、サバ缶やツナ缶も重宝していた時期もあるが、職場のゴミ箱の環境によっては臭うだろう。缶詰は何より高いし、保存料も気になる。

気になるお弁当

 食材の栄養成分を調べることができる以下の素敵な2サイトで、さまざまな食材を検索すること約1時間…。

 
 整いました。
 

《お弁当》

  • 玄米ごはん(160g)
  • いりごま(9g(大さじ1))
  • 焼きのり(3g(一枚))
  • 高野豆腐(20g(一個))
  • インスタント麺(45g)

コメント

メンバーの紹介

 まず、健康食品として耳にする玄米ですが、実際に栄養素を調べてみると、白米に比べてカリウムマグネシウム、リン、鉄などのミネラルや、ビタミンB系、そして食物繊維などが豊富に含まれています。カロリーやタンパク質量は白米と同等です。いずれにしても、栄養バランスを考えるうえで強力な助っ人たること間違いありません。
 次にいりごま。これは大さじ1でカルシウムが100mg程度とれるみたいです。これ以外は鉄分が多めとはいえ、特段とびぬけている栄養素はないのかもしれませんが、スタメンとして堂々とデビューさせてあげましょう。
 そして、焼きのり。カリウム、ビタミンAが多いみたいですね。それからβカロテン当量、ビタミンKという僕は知らない栄養素ですが多いみたいです。薄くて軽いにも拘わらず、焼きのり選手に秘められた栄養素に期待して、登板。
 それから高野豆腐。タンパク質、カルシウム、リン、鉄、亜鉛など、玄米に次いでさまざまな栄養素がバランスよく含まれている万能選手ですね。ちなみに、職場には電気ポットあるので、高野豆腐はお湯で戻して食べます。
 さてさて次。…おーっと、これは意外だー!インスタントラーメン選手。これは考える余地があると思っているのですが、玄米だけだとエネルギーが足りないこと、インスタント麺にはカリウムとカルシウムが多いことから含めてみました。とはいってもインスタントメンは高いし嵩張るので、もっと適役が見つけるまでの代役という感じです。

メニュー全体について

 最後にメニュー全体についていうと、足りていない栄養素(1日分の必要量の3分の1を下回るもの)はカリウム、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンCです。また、マンガンは過剰摂取となっています。食塩も若干多めですね。
 コストはというと、玄米70円、いりごま20円、焼きのり30円、高野豆腐30円、インスタントメン50円といったところです。合計200円で、大体の栄養素がとれることが分かりました。

 一週間ほど続けてみたところ、味は続けていけそうな範疇でした。しばらくこれでやってみようと思います。