カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

哲学

抽象と具象について~2つの反対向きの方法~

抽象・具象とは何なのか 「あの人の話は具体的で、様子がありありと目に浮かぶ」とか、「抽象的で何を意味しているのかまるで分からない」といったように、抽象的・具体的(具象的)という形容を自然にする。 しかしながら、この抽象的・具象的というやつは…

論理と本当のあいだ

hikaroon.hateblo.jp では、人間にとって感情が理性を統制する源であるという主張をしました。そう考えることが僕は好きだ。感情の方が根源的な資質だとするならば、なぜ後発の理性がそれを統制などできるのだろうか? このテーマは興味があり、大切だと思っ…

マックス・ヴェーバーの『プロ倫』が出てくる雑記

最近同じ職場に、面白いなと思う人がいる。その人は社会哲学が好きで、空き時間や飲み会の後で、マックス・ヴェーバーについて熱く語る。話しながら浮かべる目尻の皺がその幸福感を物語る。会社に勤めながら学術的な探求心を持っている人は稀だから、こうい…

現実感について

ときどき現実感が薄れることがある。とくに心身的に弱っているときに多いのだが、頭ではこれ以外にどんな現実もないと分かりつつも、なんだかここが現実ではないようで、そして自分の存在が欠けているようで、周囲がぼんやりと感じられるのだ。 恋人にフラれ…

『現代思想の冒険/竹田青嗣(ちくま学芸文庫)』

哲学に興味がおあり?(個人的な話) 僕は青年時代を通して哲学に興味がありませんでした。それどころか無意味だと思っていました。なぜなら、哲学は「人間とは何か」「死とは何か」といった答えの無さそうな問題を延々と考えて堂々巡りし、古代から一向に進…