カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

鹿児島旅行 3日目(開聞岳登山、枕崎)

5:45開聞岳に登り始める。薄暗い山道が徐々に明るさを増してくると、「夜のうちに開聞岳に登る」という昨晩の考えが全く無謀だったと思い知った。


なぜなら狭い山道は分かりづらい上に段差が多く、また拳大の火山弾がごろごろしており、滑りやすくて足場が悪いからだ。まだ3合目だというのに疲れて座り込んでしまった。

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開聞岳から見えた長崎鼻佐多岬


4合目くらいからは山道に木々が生い茂っている。山道は険しく、ごつごつした岩も増えてくるのだが、この木々を上手く使って体重移動していくと予想外に疲れが少ない。全身を使って山を登っていく感じだ。


山道は、開聞岳を時計回りに回るようにして続いており、西側に回り込むとちょうど朝陽の陰となり涼しかった。この辺りになると、道というよりも巨大な岩の上を這ったり跳んだりしながら登るので、まさに大きな岩山を登っているような気持だった。落ちたら死んでしまうような箇所もちらほら。

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▲西方面。目がくらむ。

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▲そして8:15山頂到着。奥に見える湖が池田湖です。


大体2時間半で登頂することができた。早朝から登り始めたので、人が少なくて快適に登ることができた。頂上で休んでいると、続々と人々が登ってくる。そしてほとんどの人が2時間や2時間ちょっとで登ってきたようなので、健脚だなと感心した。

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▲降りるのも一苦労。


下山して、昨晩泊まった「最後のトイレ」のある芝生まで戻り、汗まみれのシャツや靴下を芝生に広げて乾かした。そしてコンビニで朝飯を買い、開聞駅へ。12:07の列車で枕崎へ向かう。

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13時前に枕崎到着。ここが本土の始発・終着駅だ。過去には線路がさらに西側に伸びており、半島を一周できたらしい。


枕崎からバスで知覧へ行く予定なので、駅前の観光案内所に赴きバスの時刻を調べる。次の知覧行きのバスはなんと16時過ぎ。一方知覧の武家屋敷が閉まるのは17時。とても観光している時間がとれそうにないので、今日は枕崎に留まってぶらぶらすることに決める。

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まずはおさかなセンターでかつお丼を食べる。身が厚くて油が無くあっさりとしていて美味しい。

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それから火之神公園へ。海から突き出ている奇岩は枕崎市街からも目立つ。遠くに開聞岳の整った山形が薄く見えた。公園は芝生となっていて人の気配が少ないので、今夜の宿はここに決まりだ。


宿が決まったので温泉に浸かりにいく。なぎさ温泉は火之神公園から枕崎港を挟んで対岸の高台にあり、歩いて5キロほど。もう足がクタクタで歩くのがやっとだった。なぎさ温泉からは火之神公園の奇岩が見えた。ちょうど夕暮れ時だったので、ノスタルジックな眺めだった。

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温泉後は駅前の愛助家でかつおラーメンを食べた。ラーメンにかつおが乗っているだけで至って普通だった。

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夜が深くなるにつれて風が強くなった。幸いにして雨は降らなかった。風速9mが風音を気にせず安心して眠ることができる限度かなと思った。