カールの曲がった地平線

都内在住31歳の独身サラリーマンが、日々木工や読書、散歩などを楽しみつつ、いつか脱サラして小屋暮らしや旅暮らしをすることを夢見るブログ

上野散歩~湯島天神梅まつり、不忍池で蓮の花托を拾う~


 本日は東京メトロ千代田線「湯島駅」にやってきました。

徒歩で5分ほど坂を上ると「湯島天神」につきました。湯島天神では2月上旬から3月上旬にかけて梅まつりが開催されています。

梅の花は、淡い色で、香りもほんのりと甘く、決して派手ではないですが、どうしてかうっとりしてしまいます。
園内には合格祈願の絵馬がずらりと、というよりもこぼれ落ちそうなほどぎっしりと、架かっていました。また境内の中には屋台が出ており、まだ少し寒い中、熱々の屋台飯を美味しそうにほおばっている人々がいました。

努力!

夫婦坂、男坂、女坂があるようです。とくに気にせず女坂から出て、次は不忍池へ向かいます。


不忍池では、夏~秋に繁殖した蓮や葦の除去作業をしており、岸には大量の蓮や葦が積み上げられていました。路端には「蓮の花托をご自由にお持ちください」と箱とザルが置いてありました。

花托、前々からずっと欲しかったんですよね~。なんて不思議な形なんでしょう。山で松ぼっくりを拾ってしまうように、蓮の花托も拾いたい衝動に駆られます。なので、最近不忍池にやってくる度に、岸に漂う大量のカタクを見つけては、ため息混じりに眺めていたのでした。

形の気に入ったものを2個持ち帰りました。池の水をたっぷりと含んだ花托はずっしりと重いです。それにしてもひどく生臭いです。家に帰ったら入念に洗浄しましょう…。

さて、散歩を続けます。蓮池と不忍池を分かつ小路を通って行きます。ちなみに北にあるもう一つの池は鵜の池というようです。小春日和とあってか、いつもよりボートが多い気がします。

小路では鳥に餌をやる人々。そこにハトや水鳥が群がっています。蓮池に眼をやると、水鳥がとまっていました。

不忍池に位置する弁天島にやってきました。8角形の弁天堂の周辺には様々な石碑が立っています。中には、フグやスッポンの供養費や、メガネの碑、なんてのまであります。これと一緒に芭蕉翁の碑が並んでいるのを見ると、なんだか笑ってしまいます。

さて、池を後にして上野の山に歩いていきます。坂に位置する花園稲荷にやってきました。こじんまりとしていますが、眺めがよく、落ち着いた雰囲気の稲荷でした。

さらに坂を上がると、上野精養軒の入り口があります。夏目漱石の三四郎などでおなじみですね。そういえば、この裏手当たりに森鴎外温泉を見たことをふと思い出しました。

上野動物園を過ぎ、噴水池にやってきました。池の向こう側には東京国立博物館が見えます。閉館までの30分程ですが、美術品を鑑賞することにします。短時間で気になるところを少しずつ見るのが最近の僕の流行です。

この日はなんだか鎌倉時代の彫像が眼に留まりました。姿や表情が滑稽で動きがあり、生き生きとしています。

午後17時を回り、辺りはだんだんと薄暗くなってきます。アメ横で今晩のおかずを買いましょう。アメ横のような、狭い路地に店がずらっと並び、人々でごった返しているような場所が僕は大好きです。18時近くになると、魚介や肉はディスカウントされることが多いので狙い目です。

花托の洗浄

帰宅し、花托を洗浄しました。まず、水を張った盥にカタクを沈め(浮力が大きいので沈めるのは大変!)、漂白剤を数十ml投入します。30分程置いて、流水で洗った後、ベランダに置いて一週間ほど乾燥させました。

すっかり乾燥した花托は驚くほど軽いです。